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緩和ケア講習会に参加しました

 働きながらのがん治療中の患者さんを支援している私が、なぜ?

と思われるかも知れませんが、「緩和ケア」は働くがん患者にも強い味方になる存在なのです。

「緩和ケア」= 終末期

というイメージがまだまだ根強いこの頃ですが、医療の現場ではがんの告知すぐから緩和ケアが始められるようになっています。

 

 詳しくは

 緩和ケア普及啓発活動「緩和ケア.Net」をご覧ください。

 

 今回、私がお話させて頂いたのは「緩和ケアに思うこと」として

がん治療の初期から緩和ケアが導入できれば、患者にも治療にもプラスになるだろうと思う事を、私の体験を交えながら約20分お話しました。

 当時は少なかった若年性がん患者だった私のために、当時入院していた病院の方々がアドバイスして下さったのは”語彙を増やすこと”でした。「しんどい」という言葉でも、だるい・おもだるい・ふらつくように・などもう少し具体的な表現を使うことで、状況を理解してもらいやすくなり周りの共感を得やすくなること。その他には、自分の病状を自分の言葉で話せるようになることが、社会復帰や職場環境を良くする第1歩であること。

 これまでに、痛みや苦痛をケアしてこられた緩和ケア従事者の方がサポートして下されば早期に上記の様な表現方法を習得でき、患者のQOLの向上につながるとまとめさせてもらいました。

 

 もう1人の終末期の緩和ケアについては、がんで亡くなられたお父様の終末期の入院・在宅治療中のケアについて話してくれました。

 

終わってからの感想

 お話を聞いて下さったのが医療関係者と言うこともあり、質疑応答ではリアルな質問が多かったのですが、やはり従来からの痛みをとる治療等に重点があり、初期患者への心の苦痛への緩和は試行中なのかなと思いました。

何より、今回の事で私なりに緩和ケアを勉強する機会を与えていただけた事に感謝です。

 

文責:山本